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自宅から少し離れた所に小さな公園がある。
子供連れの若い母親達の姿も結構見受けられる。
ご近所の仲良しグループだろう。
三、四人のグループがあちこちに点在している。
ベンチに座りおしゃべりをしていたり、立ち話をしていたりする。
その近くで遊ぶ子供達。平和な光景だ。
敷人は、砂場で山を作ったりして普通の子供の様に遊ぶ。
そんな様子を見ながら女性三人は、ベンチに座りおしゃべりに華を咲かせていた。
暫くすると、三人組の女性の内の一人が後ろから声を掛けてきた。
「あら? 乗帯(のりたい)さん?」
突然声を掛けられ、恵子は振り向いた。
恵子に声を掛けた女性は、近所に住む専業主婦の東原美紀。
連れの吉本久美と川畑千絵は美紀の同級生で、
学生時代には同じバレー部に所属していてとても仲が良く、
何をするにも三人一緒に行動していたが、
社会に出てからは連絡を取り合うことは少なくなっていた。
三人は、結婚してそれぞれ違う地域でごくごく普通の結婚生活を送っていたが、
ある日の同窓会で久しぶりに再会し、
これを切っ掛けに頻繁に連絡を取るようになった。
この日は、たまたま三人の予定が合い飲み会を開くという事になり、
食材を買った帰りに恵子にばったり会ったのだった。
軽いおしゃべりをした後、恵子は帰るつもりだったが、
思わぬ事に三人から飲み会に誘われた。
最初は気が引けた恵子だったが、断る理由も特になく、
大勢で飲んだ方が楽しいと強く押されたこともあり、
ありがたく飲み会の誘いを受ける事にした。
時間を決めた後、三人とはここで別れ、自分達も帰宅した。
その夜、恵子、洋子、雅子、敷人の四人は東原美紀宅を訪れた。
時計は19時を指している。
美紀は、笑顔で四人を快く迎え入れてくれた。
通されたリビングは、白を基調とした広い部屋で、綺麗に整えられている。
テーブルには料理が並び、アルコールやジュース、グラスの用意もすでに用意されていて、
久美と千絵はソファーに座り談笑している。
恵子達四人は、テーブルを挟んだ対面のソファーに座った。
軽い自己紹介の後、早速ワインで乾杯し、料理に手を付けた。
勿論、敷人だけはジュースだった。
賑やかな楽しい雰囲気の中、時間は過ぎていく。
何も知らない美紀ら三人は敷人にも退屈しないように気使いしてくれた。
恵子ら三人もこの場所では幸せな家族を演じようと、
それぞれが雰囲気を察し明るく振る舞う事にする。
敷人は皆に優しくされ、普段の圧迫調教も忘れてしまうほど楽しかった。
しかし、日ごろの習慣からくるのか、
敷人は大人の女性達が楽しそうに笑っている顔を見ながらも、
無意識に一人一人の大きなお尻とその重さとで、
それの下敷きになって潰されているシーンを想像しながら、
それぞれのお尻をジーっと見つめる瞬間もあった。
そしてその見つめる時間は徐々に長くなっていく。
そんな敷人の視線にいち早く気付いたのが吉本久美だった。
皆のおしゃべりに耳を貸しながらも敷人の視線の先を暫く追ってみると、
取り憑かれた様に皆のお尻や太腿を見つめているのが分かった。
「あれ? 敷人君、さっきから何見てるのかな? 私達のお尻でしょ? エッチだなぁ」
久美のその言葉に、皆は一斉に敷人に注目した。
全員の視線を浴び、敷人は恥ずかしさのあまりうつむいた。
その様子を見て、すかさず言葉を発したのが洋子だった。
「そうなんです。家でも私達のお尻をいっつも見てるんです。
こんなに小っちゃくてもやっぱり男なんですね。
絶対いやらしい事考えてますよ!」
全員が笑った。
笑いが起こった事で、場の雰囲気が一変した。
面白半分で、ちょっとからかってみようと身を乗り出してきたのが川畑千絵だ。
「ねぇ敷人君、何考えてたの?」
敷人はうつむいたまま顔を上げられなくなっている。
そこで恵子は横から口を挟み、敷人は口がきけないことを説明した。
それを聞いた美紀、久美、千絵の三人は、特に言葉を発するわけでもないが、
「それはちょっと大変ね」という面持ちで、ただ「ふぅ~ん」と聞いている。
「ねぇ、ひょっとして女性のお尻が好きなの? いいよ、触らせてあげる! おいで!」
大して酒も強くないくせに、飲むペースが速く心地良い位に酔いが回っていた千絵は、
ちょっとだけ大胆になり、からかってやろうとイタズラ心を出してしまった。
敷人は、ドキドキしながら千絵の顔を真っ直ぐ見つめた。
心臓の鼓動は、その小さい身体全体で鳴り響き、
フォーカスは千絵ただ一人に絞られ、他の誰も視界に映らなかった。
敷人は呼ばれるまま千絵の元へフラフラと歩み寄り、
脚を組んでソファーに座る千絵の足元にちょこんと正座し、千絵を見上げた。
千絵は敷人の手を取り、重心を傾け片方の尻肉を浮かせ、
その尻肉に敷人の小さな手を導いた。
敷人は、遠慮がちに軽くさする程度に千絵のムッチリしたお尻を触る。
「遠慮しないでもっと強く揉んだりしてもいいのよ!」
その言葉に、敷人は何か吹っ切れたような気がして、思い切って触りまくった。
調子に乗った敷人は、あろうことか、大胆にも股間にまで手を伸ばそうとした。
「そこはダメ!」
そう言って千絵は、敷人の手を大人の力でお尻の下に引き戻し、
上げていた片尻をズッシリと下げ、体重をかけて小さな手を敷き潰した。
敷人は必死に手を引き抜こうとしたが、
千絵の全体重で敷かれた手は抜けなかった。
「こんな図々しいエロいちびっ子はお仕置きだぁ!」
千絵は、敷人の首の後ろで素早く両足首を絡め、
その小さな顔を自分の股間にグイッと引き寄せると同時に、
両手で頭をしっかりと押さえ、更に、両腿で顔面を締め付け固定した。
「キャーっ!! すごーい!」 「ぃやらしーっ!!」
女性達は口々に叫び、大笑いした。
「やだぁ、私ったら股間を触られるの拒んだくせに、
子供の顔面を股間に閉じ込めちゃったぁ!!」
千絵は、自分の大胆さに自分自身が驚いている。
敷人は、慌てて首を左右に振ったり身体をよじって脱出を試みたが、
大人の女の股の力にはかなわなかった。
千絵は、暴れる敷人の顔を股間にしっかり固定した状態で、
余裕の表情でワインを飲んだ。
「敷人ったら、こんな綺麗な女の人に相手して貰って喜んでるのね!
良かったね敷人!! 良かったら皆で可愛がってやって!」
恵子はこんな事を全く言うつもりではなかったが、
場の流れからつい勢いで言ってしまった。
恵子の発言で、敷人はこれから何かが始まる合図だと、なんとなく予感した。
千絵と敷人が戯れている姿を見て刺激を受けた美紀と久美も、
お互い顔を見合わせ首を縦にうなづかせた。
暗く狭い空間に顔面を閉じ込められていた敷人は、
背後に近寄ってくる二人の足音を聞きながら、
女達に弄ばれる覚悟を決めた。
ガッチリと千絵に捕えられている敷人の後頭部や背中を、二人は足で強く押し付け、
「どうだ!」「えいっ!」
と、ふざけた口調で敷人の無抵抗のか弱い小さな体をしつこく千絵の股間に押し込んだ。
その様子を恵子、洋子、雅子の三人は邪悪な微笑みで見ていたが、
洋子は密かに持ってきていた敷人の束縛具を小さなバッグから取り出し、
素早く敷人の体に装着した。
美紀等三人は、その束縛具に驚いた。
「えーっ、何それー!? なんか本格的ーっ!!」
三人の興味を煽った洋子は、
束縛具で拘束された敷人の不自由な体を広いスペースまで引きずり、
仰向けに寝かせ身体を跨いで仁王立ちになった。
「皆で思いっきり苛めて遊びませんか?」
洋子の誘いに残りの五人の女性達は、
敷人を囲むように彼女の周りに集まった。
「何するの?」
怪しい事が始まりそうな予感に興奮しながら、美紀が問いかける。
洋子は、おもむろに敷人の胸にドッシリと座り、
そして敷人の額を軽くポンポンと叩きアイコンタクトで恵子に顔に座るよう促す。
恵子もまたいつものように脚を前方に投げ出し、
敷人の顔に全体重でしっかりと座った。
それと同時に雅子もまた敷人の腰に躊躇なく座る。
三人の成人女性に座られバダバタと暴れてみるが、
動こうにも全く動けない敷人の哀れな姿を目の当たりにした三人は本当に驚いた。
「ねぇ、ちょっと、それマジでヤバイんじゃないの!?」
「本当に潰れちゃうよ!」
「死んじゃうよ!」
三人は口々に叫んだ。
しかし、恵子は冷静に三人に向かって柔らかく微笑んだ。
「大丈夫、これ毎日してる事だから。皆も座ってみる?」
そう言われた美紀、久美、千絵の三人だったが、
人生で初めて見る光景を目の当たりにしたその表情は驚きを隠せないでいる。
しかし、可愛そうに思う半面、
言いようのない何かが体の奥から沸々と湧き出るような感覚を感じていた。
三人にはそれぞれ子供がいる。
まだ小さいが、生意気盛りで躾にも手を焼くほどで、かなりのストレスが溜まっている。
この機会を利用して、日頃のストレスを発散できるかもしれない、
と三人は密かに思っていた。
「私、座ってみたい!」
最初に言い放ったのが久美だ。
敷人に座っている三人が体から降りるのを見計らい、
久美は激しい息づかいをしている敷人の顔を跨いで立った。
それにつられるように美紀は腰部を、
千絵は二人の間に入り胸部を跨いで立った。
「敷人は強い男だから、これくらいは全然大丈夫だよね?」
面白がっている洋子は、無責任な言葉で敷人を三人の重圧責めに耐えさせようとした。
息を荒げながらもコクりとうなずいた敷人を、洋子はちょっとだけ可愛いと思った。
・・・・・・土曜日。
恵子の妹、雅子が来る日だ。午前10時を少しまわった頃チャイムが鳴った。
(ピンポーン)
恵子と洋子の二人は、玄関で雅子を出迎えた。
久しぶりの再開に三人は喜び、軽い挨拶を交わした後、
雅子をリビングに通し、いくつかあるソファーの内、三人掛けのソファーに座らせた。
「そうそう、お土産があるの。各地の名産を販売してるイベントがあったから適当に買ってきちゃった。」
雅子は、ここに来る途中で、自分の好みで甘いものを中心に、各地の銘菓を適当にみつくろい買ってきたのである。
「私、お茶入れてくるね。」
そう言って、洋子はキッチンにお茶の準備をしに行った。
その間、恵子と雅子はいろいろと話しに夢中になっている。
仕事はうまくいっているのか、最近変わったことがないか。など、ごくありふれた他愛のない話をしている。
暫くして、洋子がお茶を持ってきた。
「ありがとう、さぁ、みんなで食べよう!」
雅子はお菓子の包みを開けた。
「あら、美味しそう。でも、甘いものばっかりね。」
甘いものが大好きな恵子は、嬉しそうに言った。
「甘いものばっかりだと、太っちゃうね。」
そう言う洋子も、目の前のお菓子に嬉しそうな笑顔を浮かべている。
洋子の言葉にドキッとさせられた雅子が言う。
「そうなの。私、この前体重測ったら63㎏だったのよ! ビックリしちゃった! お腹はそうでもないけど、お尻にお肉がついちゃって・・。」
そう言いながら、雅子はお尻の横で両手を上下にさすっている。
そんな様子を見て、洋子がちょっとだけフォローする。
「でも、雅子おばさんは背が高いし、私と同じようにバレーボールやってたから、全体的に締まってて、スタイル良いと思うよ。うん、カッコいい!」
恵子は、逆にちょっとからかってやろうと思った。
「スタイル良いけど、そのお尻はちょっといやらしい感じもするかなぁ? そのお尻で何人の男を敷いてきたのよぉ? さぞかし重いんでしょうね?」
恵子が、ソファーに深々と重そうに沈んでいる雅子のお尻を横目でチラッと見た。
その視線に誘われるように、洋子もまた、雅子の幅広いお尻を見つめていた。
二人の冷やかしの眼差しを受け、恥ずかしげに雅子が反論する。
「敷いてなんかないわよぉ! でも、男を尻に敷けたら凄く気分良いんだろうなぁ。ちょっと敷いてみたいかも・・。」
勿論、雅子は冗談のつもりで言った。
「そんなセクシーなお尻に敷かれる物は最高に幸せだね。男だったら、雅子おばさんのようなセクシーで、大きなお尻に敷かれる椅子や座布団、
ソファーとか自転車のサドルになりたいって思うんじゃない? ねぇ、もし、敷かれるものがホントに男だったらって考えると、ゾクゾクしない?」
洋子が意味ありげな微笑で雅子に問いかけた。
二人が毎日敷人に対して行っている事に、雅子を巻き込もうとしている事を、洋子の発言から恵子は理解していた。
「そうね、興味あるわね。でもそれって、男を物扱いするって事? 私みたいのが座ったら、下の男は重さに耐えられなくて、
本当に潰れちゃうかもね・・・。アハハハ。
雅子は、あくまで冗談の一つとして無邪気に笑った。
「男なんて自分勝手だし、いつもイヤらしい事しか考えてないんだから、本当に死ぬほど潰してやればいいのよ!!」
恵子は本気だった。
「そうだよ!男なんて、敷物になるくらいしか役にたたないんだから・・・。」
洋子もまた本気だった。
今までに考えた事がなかった事を話題に盛り上がり、雅子は少し興奮している自分に気付いた。
洋子は、そんな無邪気な雅子に見せたいものがあると言い、自分の部屋から、ノートパソコンを持って来た。
「二人に見せたいものがあるの。これ見て!」
そう言って、恵子と洋子は、雅子を真ん中に挟む格好で、三人掛けのソファーにしっかり詰めて座った。
洋子は目の前のテーブルに置いたパソコンで、数あるフェチ関連のサイトから圧迫フェチに関するサイトを選び、
二人に自慢げに見せた。
「今話した事が実際にあるんだよ!」
そう言って見せられた数々の画像に、二人とも釘付けになっていた。
手足を縛られ仰向けに寝かされた男の顔面に、
前方を向き完全に全体重を掛けて座り、読書や電話をしている女性の写真。
女性二人が顔面と腹部に向かい合って座り、コーヒーを飲んだり、ボードゲームをしている写真。
寝ている男に、前向きに顔面から足の先まで6人の女性が所狭しと座っている写真。
寝ている男の顔面から足の先まで、全身に立っている12人のムッチリした女性の写真。
そういった圧迫マニアと言われる人たちの画像を数々見せられた二人は、驚きを隠せなかった。
恵子は、復習のために敷人を敷物にしてから、自分達だけが特殊だと思っていた。
しかし、敷物にされることを自ら望み、快楽を楽しむ人間が実際に、
しかも、大勢いることは想像出来なかった。
「凄いねぇ! 苦しくないのかなぁ。」
「絶対重いよ!」
「何が良いんだろ?」
「ホントにいるんだね! こういう人って。」
恵子と雅子は素直に思ったことが口から出てきた。
「ねっ? 面白いでしょ?」
「こういう男は腐るほどいるし、圧迫マニアと言われる人達は、女性の体重が好きだから顔に立ってもらったり、座ってもらうだけで気持ち良いんだって!
ひょっとしたら、雅子おばさんの近くにもこんな男が居るかもよぉ。」
洋子は、二人の驚いたリアクションが見られて楽しかった。
「へぇ~、それだけで良いんだぁ。面白~い! もし、チャンスがあったら試してみたいモンだわ!」
「私達が今座っているこのソファーが男で、全身縛られて身動き一つ出来ない状態だったらゾクゾクするわね。」
「3人分の全体重で圧し潰してるから、絶対逃げられないし、そのまま死んじゃうかもね? こういう場合って窒息死かな? それとも圧死かな?」
雅子は訳の分からない興奮に包まれていた。
「私は65㎏だよ!」
「私は60㎏!」
「私が63㎏だから、三人で188㎏ね。」
「素敵~! でも、男を潰すにはまだまだ足りないよね?」
こんな会話をしながら、三人はインターネットをしながらお昼までの約1時間半の間盛り上がった。
ひとしきり盛り上がった後、恵子はふと壁掛け時計に目をやった。
「あら、もうお昼ね。ご飯でも食べましょ! 今、支度するわね。」
そう言って恵子が立ち上がると、洋子も手伝うために席を立った。
何も気付かず今まで騒いでいたが、雅子は敷人の姿が見えないことに気付き、尋ねてみた。
「あの子はどこに居るの? 遊びにでも行ってるの?」
雅子のその言葉に、敷人の存在をすっかり忘れていた恵子もやっと気付いた。
「あっ、そう言えばそうね。 すっかり忘れてたけど姿が見えないわね。洋子、敷人が何処に居るか知らない?」
洋子は、二人の会話をうっすらと微笑みながら聞いていた。
洋子だけが敷人の居場所を知っていたのだ。と言うよりも、これは洋子自身が仕掛けた事だった。
「敷人ならちゃんと居るよ。 そこだよ!」
洋子は、雅子が完全にリラックスして座っているソファーを指差して言った。
指を指された雅子は、何を言っているのか理解できなかった。
「えっ? そこって何処よ?」
雅子は、居るはずもないソファーの横や背もたれの後ろ側を探してみるが、敷人の姿は見つけられなかった。
「え? 何処よ? 全然分かんない!」
雅子は座ったまま、身を屈めながら数センチの隙間しかないソファーの下も覗いてみた。
しかし、たった数センチでは、いくら子供でも隠れられないことは、考えなくても十分に分かる程度の隙間だった。
それでもなお、キョロキョロと辺りを見渡し探している雅子の顔は、不安な表情へと徐々に変わっていった。
「ねえ、敷人は何処なの?」
洋子は、恵子の手伝いを中断し、雅子が座っているソファーに歩み寄った。
その様子を見ていた恵子も、包丁を握る手も休め興味深々に二人を見つめていた。
洋子は、おもむろに雅子の隣に座り、今現在、自分達二人が座っているソファーのクッションを、人差し指でチョンチョンと軽く突っついて見せた。
「敷人はここ。って言うより、『コレ!』 って言った方が良いかも・・。」
雅子は、そんな洋子の言葉を聞いても全く理解できなかった。
しかし恵子は、洋子との二人の普段の生活習慣から、敷人が何処に居て、どういう状態なのかがすぐにピン!と来た。
「あんた、まさか!」
思わず発した恵子の言葉に、洋子はニッコリ微笑んで答えた。
「そうだよ! お母さんが今思ってる通り!」
洋子の思惑が理解出来た恵子もまた、ソファーに座っている雅子に歩み寄り、二人に混ざって一緒に座った。
そして、ゆっくりとした口調で雅子に教える事にした。
「私は分かったわ。教えてあげる! じゃぁ、ヒントね! さっき洋子がパソコンで見せてくれた物、覚えてる?
大勢の素敵な女性が、一人の哀れな男を押し潰している画像を!」
その言葉を聞いて、雅子はさすがにハっと気付いた。
と同時に驚いた雅子は、勢いよくソファーから飛び跳ねるように立ち上がると、くるりと振り向き二人に問い正した。
「ひょっとして、敷人はソファーの中なの?」
恵子はニッコリ微笑み、一方、洋子は茶目っ気たっぷりに、屈託のない笑顔で右手を高く上げ、
「せ~か~いっ!!」 と言って見せた。
恵子と洋子の二人は、雅子に続いてゆっくりと立ち上がり、三人でソファーの方に振り向き、じっと見つめた。
では、「公開しま~す!!」
そう言って洋子は、三人掛けソファーの三つのクッションを床に放り投げ、更に、その下に敷いてある8cm程度の厚めのスポンジをめくって見せた。
そこに現れたのは、敷人の誕生日に買い与えた束縛具に、完全に拘束された敷人の細く弱々しい姿だった。
普段の習慣に慣れている恵子はそうでもないが、この光景に一番驚いたのは何も知らない雅子である。
「うっそ~!!」
雅子はショックで、まばたきするのも忘れ暫く敷人を見つめたままだった。
「雅子叔母さん、ビックリした?」
あまりの驚きに言葉も失っていた雅子は、洋子の言葉でハッと我に返った。
「そりゃぁ、ビックリするでしょぅ!? だって私ずっと座ってたんだよ!・・・・・・って言うか、
三人で座って・・・・・・。えっ? 私が来る前からあんた達座ってた?」
雅子の驚きなど跳ね返すように、洋子は満面の笑みでVサインで答えた。
洋子のいたずらっ子のような顔を見て、雅子は敷人をつい心配してしまった自分がどうでもよく思えた。
それは、恵子と洋子の二人の企みを思い出したからだった。
この瞬間から、雅子も二人に便乗し敷人を調教する事を決めた。
三人は、とりあえず敷人をソファーから出し、束縛具を外し、暫くの間休憩させる為に開放してやる事にした。
その後、食事を済ませた後、四人で近くの公園まで散歩に出た。
洋子の母親(恵子・36歳)がレイプされて妊娠したとき、洋子は16歳だった。
恵子は、自分をレイプした男に対して当然激しいまでの憎悪を抱いていた。
勿論、中絶しようと考えた。
しかし、洋子はある事を思いつき、その内容を恵子に話した。
「ねぇ、私ちょっと考えてみたんだけど、とりあえず子供を生んでみたらどう?」
恵子は洋子の言葉に驚いた。
「何言ってるの!? 絶対にイヤよっ!!」
洋子は、同じ女性として恵子の気持ちが分っていたが、ある事を試してみたかった事もあり、なだめる様に話を続けた。
「ねえ、とりあえず話を聞いて。子供がまだ小さい内に、私たちに逆らうことが出来ない様に人格を形成していくの!
そして、レイプ犯がお母さんにしたことの復讐をすれば良いのよ。つまり、奴隷として調教するの。
いや、待って、奴隷じゃつまんないわねぇ。そうだっ! 奴隷以下の "物" として扱うのよ! どう?」
好奇心の塊のような洋子は、目をキラキラさせながら恵子に提案した。
これからのその子の人生おいて、何らかの報復が出来るという考えが恵子には良く聞こえたので、
恵子は赤ん坊を生むのに同意したのだった。
そして、この日は遅くまで、2人で今後の計画を立てた。
10カ月後に、助産婦の資格を持つ恵子の姉妹の助けで、恵子は健康な男の子を自宅で生んだ。
そして、出生記録の類のものは一切作られなかった。
したがって法的には、彼はこの世に存在しないという事になる。
2人は相談し、彼を "敷人" と命名した。
「いい名前だと思わない? だって、敷人と書いてシートだもんね」
洋子がニコニコしながら満足そうに言う。
「"名" は "体" を表すって言うから、立派なモノになると思うわ」
恵子も満足そうに言う。そして、更に付け加える。
「敷人と書いてシートって言うことは、単なる敷物にするって事でしょ?
なんか、残酷ねぇ。でも、素敵!! ゾクゾクしちゃうわ」
洋子は恵子の前向きな考え方を嬉しく思った。
「そうよ、おかあさん。これは復讐なの!! だから情け容赦なくコイツを敷物にしちゃえばいいのよ!!
しかも、私たちが最高に楽しみながらね。これからが楽しみだわぁ」
普段は表に現れない女性が持つ特有の残酷性を、徐々にあらわにして来たのである。
恵子と洋子は、彼に対して愛を全く、そして、絶対に示す事は無く、2人が赤ん坊の為にしなければならなかった事だけをした。
ところが、日々の生活の中で、今更ながらに気づいたことがあった。
敷人は泣き声を上げなかったのである。
敷人は口が聞けないという障害を持って生まれたのである。
これは、2人にとって非常にラッキーだった。
まるで、彼がそれらの明確な目的のために生まれて来たように思える程、ほとんど完全な状況と言ってよかった。
月日は経ち、敷人は痛みと苦痛の人生が始まる時期に来ていた。
敷人の10回目の誕生日に、恵子と洋子の二人は、SMショップに出かけ、簡単な革の束縛具を買った。
二人が新しい束縛具を買ったとき、それらの両方が1つの事だけを考えていた。
帰りに、敷人と二人の新生活を祝う為のケーキとシャンパンを買い家に戻った。
その夜、三人でささやかなお祝いをした。" 生きた人間の敷物 " の誕生に・・・・・・。
「敷人、10歳になったね。おめでとう!」
恵子と洋子は、これから始まる楽しい生活を思い描き心躍る気持ちだった。
彼は二人の企みなど分かる術もなく、ただ素直に喜びニコニコと笑顔を見せていた。
「敷人はもう10歳なんだから、これからは立派な男を目指すのよ。」
洋子は一刻も早く調教したくてたまらなかった。
「あっ、そうそう、私達からプレゼントがあるの。とっても似合うと思うよ。」
二人は互いに顔を見合わせ、ニヤニヤしながら彼に手渡した。
彼は、当然何に使う物なのか分らず、不思議そうに首をかしげた。
「使い方は後で教えてあげるから・・・。」
この後から始める調教に、高まる気持ちを抑えつつも、二人の手はかすかに震えていた。
ケーキも食べ終え、小一時間が経過した。
「じゃぁ、使い方を教えてあげる。これを毎日つけて訓練するのよ。
そうすれば立派な男になれるからね。立派な男って言うのはね、女性を喜ばすことが出来るようになるって事なの。
女性を喜ばす方法はいっぱいあるけど、その内のほんの一部がこれなの。分った?」
恵子と洋子の二人の説明に、彼はなんとなく首を縦に振った。
二人は、彼を床に枕一つだけで仰向けに寝かせ、素早く準備に取り掛かった。
敷人の両足首と両膝を革ベルトでそれぞれきつく締め上げ、次に胴体部分も革ベルトを装着した。
胴体部分の両脇には腕を固定する為のベルトも付いてあり、これで両腕もきつく固定した。
各関節は曲げる事は出来るが、動きを封じ込めるには十分だった。
「いい? 今日から毎日訓練するんだよ。今日は初日だから少しだけで勘弁してあげる。」
恵子がそういっても、彼自身、何が始まるのか全然分らなかった。
彼は、不安そうな顔つきで二人を見上げていた。
すると、恵子は今までとは一変し、急に厳しい顔つきで話した。
「ちゃんと説明してあげる。お前の名前は何? "敷人"でしょ?
だからお前は私達のシートになるの! 椅子になるの! 座布団になるの! 単なる敷物になるのよ!
何故かって? それは復讐する為だよ。」
「ある日私は強姦魔にレイプされたの! 警察に行っても結局犯人は分らずじまい。
私は犯人を凄く憎んだ。どうしても許せなかった。
そのうち妊娠していることが分ったわ。勿論、中絶しようと思った。
でも、考えを変えたの! 犯人に復習出来ないのなら、犯人の子供を生んで、その子に犯人のした事の復習をしようって思ったわ。
私達のやり方でね・・・。つまり、その時の子がお前なの! 」
恵子は涙が出て来そうになるのをこらえながら彼に話した。
それに加えて、洋子も言葉をかぶせるように加勢した。
「レイプ犯は私達の敵なの! って言うよりも全女性の敵なのよ! だから、その子供であるお前も敵なの。
だからこれから先ずっとお前は " 敷物 " として生きるのよ! これで分ったでしょ!?
ふんっ、敷人だなんてお前に相応しい名前よねっ!? 」
二人は、絶対に容赦はしないと硬く心に誓っていた。
一瞬感情的になり、悔しさと怒りが込み上げてきたが、深く深呼吸した後なんとか平静を取り戻す事が出来た。
二人は、彼の頭の方を向き、恵子が顔、洋子が肩の辺りを跨いだ。
「覚悟しなさい! 容赦なんて事は絶対にしないからね! フフフっ・・・」
恵子は、敷人の顔の位置を確かめ徐々に膝を曲げていき、顔のすぐ上でお尻をいったん止めニヤッと邪悪な笑みを浮かべた後、
鼻と口を同時に塞ぎ、両脚を伸ばした状態で完全に全体重を掛けて、敷人の小さい顔に座った。
それは、情け容赦ないものだった。
洋子もまた恵子と同様、両脚を伸ばした状態で、彼の肩口から胸部にかけて座り全体重を掛けた。
洋子は、恵子との隙間が開かないように、彼女のお尻にピッタリと自分の股間を押し付けるように密着し、
そして恵子のお腹に腕を回し、しっかりと自分を固定した。
「あ~、気持ちイイわぁ、敷人の顔 !! あったかいし、何より私のお尻の割れ目に完全にフィットするみたいだわ。
これだったら一日中座っていたいわねぇ」恵子が満足気に言った。
洋子は恵子のその言葉に誘発され、自分も早く座ってみたい気持ちで一杯になった。
「ねぇ、お母さん、私も早く座りた~い !!」洋子はねだる様に言う。
「分ったわ、じゃ、交代ね。」
恵子は、渋々敷人の顔から立ち上がり、洋子と場所を変ってやった。
彼は、顔を真っ赤にしながらも空気を求め、必死に呼吸した。
次は洋子の番だ。
「よいしょっ!!」
洋子も両脚を伸ばし、敷人の顔に全体重で座った。
「本当だっ、気持ちいいねっ! 私のお尻にもジャストフィットするよっ!」
洋子は、欲しかったオモチャを買って貰った子供のようにはしゃいだ。
「お前は、とってもイイ男になれるよ、きっと。イイ男と言うよりも、イイ座布団になれるわね。」
二人は、満足そうに前後左右に静かに揺れながら話していた。
敷人は、胸から上を、そのアダルトな二人分の全体重によって大きなお尻で敷き潰されながらも、
必死で強烈な重みに耐えていた。
「ところで洋子、あんた体重何キロあるの?」
恵子は、敷人の恐怖心をあおるように、わざと大きな声で意地悪な口調で聞いてみた。
「えぇーっと、60㎏かな? 中学時代からバレーボールやってたから、どうしても筋肉がついたりして、
体つきもムッチリ体系になっちゃうんだよねぇ。」
洋子は、恵子の意図している事を察し、わざとらしく言ってみせた。
「んじゃ、お母さんは何キロあるの?」
「私は特に何もしてなかったから65㎏。子供産んじゃうと中々元に戻らなくなるのよ! これって普通でしょ?
でも最近ちょっと太ったみたい。多分、65キロは超えてると思う。」恵子は照れながら言った。
二人は、完全に敷人を苛める事に妙な快感を得始め、そして思いっきり楽しもうとしていた。
(このままだと死んでしまう。お願い、もう、やめて!)
彼は暗闇と息苦しさの中で、二人の合わせたその破壊的な体重の重圧の下で必死に祈ることしか出来なかった。
敷人は、力を振り絞って首を左右に振ってみるものの、絶望的に圧迫された顔面を全く動かすことも出来ない。
同時に彼の肺は、どうしようもなく燃えるように熱く痛み、心臓は激しく鼓動していた。
肩を動かし、上にドッカリ座っている恵子を振り落とそうと試みても、10歳の子供には到底無理だった。
とにかく暴れた。必死に暴れた。
「こいつ必死に逃げようとしてるよぉ。顔が熱くなってるしー。」
「なんか、そのようだね。心臓も物凄い勢いで私のお尻を突いてくるわ。」
「でも、二人合わせて120㎏超えだよ。120キロ・・・。 いくらもがいても逃げられないよねぇ。お前をこのまま窒息死させてやろうか?
ヤダぁ~、私達ったら残酷~っ!!!」
通常、自分が生んだ子供に対して言う言葉ではない。
しかし、二人は彼に対しての愛情と言うものが一切無かった。
もしあるとすれば、丈夫なシートとして進化して欲しいという願いだけだった。
二人は残酷にもゲラゲラ笑って、敷人が暴れながらもがく様子を、もう暫らくの間その大きなお尻で感じていた。
そんなとき、電話が鳴った。
(プルルルルル・・・、プルルルルル・・・)
「もう、しょうがないなぁ。」
二人は一旦、敷人から降りて彼を休憩させてやった。
(やっと助かったぁ。)
敷人は神にも感謝するような気持ちだった。
たった1分位の時間ではあったが、彼にとっては永遠のようにも感じられた。
今まで圧迫され、止まっていた血が一気に流れ出し、
敷人は軽い頭痛を感じながら、ゼイゼイと荒い呼吸を整えようとしていた。
恵子は、小走りで電話に出た。
声の主は、恵子の2歳年下の妹である雅子だった。
10分程度話した後電話を切り、洋子の元へ戻った。
「ねぇ洋子。 来週の土曜日に妹の雅子が泊まりにくるんだって。」
恵子は、ニコニコ微笑みながら洋子に言った。
「うん、分った。でも、久しぶりだね、雅子おばさん。10年振りかぁ。
あの時はいろいろお世話になったし、何かお礼しないとね。」
洋子は明るく答えた。
二人はお互いに顔を見合わせ、二ヤっと笑った。
二人の考えている事は一緒だった。
妹の雅子も、あの出来事から全然会っていなかった為、その後の様子が少し気になっていた。
そして二人は、雅子が遊びに来る日まで、時間の許す限り敷人を出来るだけ圧迫調教をし続ける事にした。